こちらでは、相続税について詳しくご説明していきます。

相続税とは、相続または遺贈により財産を取得する際に、一定以上の財産がある場合に相続する遺族に課せられる税金です。

相続税には、基礎控除というものがあります。遺産の評価額から故人の債務（借金など）や葬儀費用を控除した課税価格の合計が、基礎控除の金額以下であれば相続税はかかりません。

相続税の計算方法

相続で得た財産－債務や葬式費用＝課税価格の合計額≦基礎控除額
（※基礎控除額＝3,000万円＋法定相続人数×600万円）

［計算例］
・相続で得た財産 9,000万円
・借金 3,600万円
・葬儀にかかった費用 500万円
・相続人 4人
の場合、

3,000万円＋600万円×4人＝5,400万円（＝基礎控除額）
9,000万円―（3,600万円＋500万円）＝4,900万円（＝課税価格合計）
4,900万円（課税価格の合計）＜5,400万円（＝基礎控除額）

この場合、課税対象額の合計が基礎控除額よりも低いため相続税は発生しません。

相続税の計算は、課税遺産総額を各相続人が民法の規定により法定相続分に応じて取得したものとみなして、各人ごとの相続税を求めます。 これらを合計したものが相続税の総額となります。

ただし、実際の遺産の持分は法定相続通りにはいかないこともあります。
算出が難しい場合もございますので、専門家に相談することをおすすめします。

また、相続税の申告と納税は、相続の開始があったことを知った日の翌日から10ヶ月以内に、亡くなった方の亡くなった当時の住所地の税務署に対して行わなければなりませんが、相続税申告を行うには、最低でも2ヶ月程度の期間を要することが多いため、早めに準備をされることをお薦めします。

もし、期限までに申告しなかった場合には加算税が、期限までに納めなかった場合には延滞税がかかりますので注意が必要です。